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大阪のカウンセリング・スキルトレーニングルーム 登録商標山手心理相談室のブログです。心理療法などの情報を中心に、メンタルヘルスにお悩みの方に明るい話題を提供させていただきたいと思っています。
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2015/02/01 (Sun)
アダルトチルドレン(AC)という言葉を耳にすることが増えてきました。

カウンセラーのホームページをグーグルやヤフーで検索し、「上位に

出てくるところだから安心だろう」とカウンセリングをお受けになる

方が多いようです。


(山手心理相談室もその対象に一部入っていますが)



実際には、アダルトチルドレン(AC)という病名は存在しません。

ですから精神科や心療内科で

『私はアダルトチルドレンでしょうか』

と質問しても、うつや不安症(不安障害)あるいは境界性パーソナリ

ティ障害という
病名が伝えられるか、「答えようがない」という回答が返ってくるこ

とが大部分です。

医師によってはアダルトチルドレンの可能性を指摘をされることもあ

るのですが、割合でいくと圧倒的に少ないようです。


ACは1970年代の終わりに、アメリカで社会福祉援助などケース

ワークの現場の人たちが使い始めた用語だといわれています。


もともとの意味は

「アルコール依存症の親がいる家庭で、親として機能しない機能不

全の状態で育てられた方」

ということなので、一般的には両親や家庭環境に恵まれなかった

ため、こころと生活作法などに問題を抱えて育ってしまった大人た

ちをそのように呼んでいます。


アダルトチルドレンという”判断”は医療機関でなければできないわ

けではありませんので、多くのカウンセリングルームやスピリチュ

アルセンターで

「当カウンセリングルームはアダルトチルドレンを専門にしています」

「アダルトチルドレンを一瞬にして吹き飛ばし(取り除き)ます」     
                

というキャッチフレーズを掲げておられます。


ところが、「アダルトチルドレンがいつまでたっても改善しない」

ということで当相談室にお越しいただいた方の多くが、アスペルガー

症候群やADHD・LD(学習障害)などの発達障害(最近では

”自閉スペクトラム症”と呼びます)を見逃されているのです。


いうまでもないことですが、発達障害は「先天的な脳機能の弱さ」

です。アダルトチルドレンの場合でも、虐待やネグレクトによって

同じような症状になることがありますが、一般的には「毒親との決

別」などアダルトチルドレン特有の改善策を用います。


「先天的な特性」と「生まれてから取得できなかった愛情やソーシ

ャルスキル」の改善 (向上)方法は、似てはいるのですが、実際に

はまったく違うといっても過言ではありま せん。先天的な特性を

持つ方に対して

「あなたの両親を許しましょう」

とカウンセリングすることが、無意味なだけでなく多くの弊害を生

じるケースがあることをご理解いただけるでしょうか。


医療機関での治療(主に投薬になります)の場合でも同様なケース

があります。発達 障害を並行して対処しなければならないにもかか

わらず、二次障害として表出するうつ や不安症に対してのみ対応し

ていることもあるようです。


残念なことですが、検索上位にランクされるカウンセリングルーム

でもある療法所 (大阪市内ではありませんが)からはかなりの数の方

がセカンドオピニオンにお越しになっています。


セカンドオピニオンで多いご相談は


★効いていないと思う催眠ばかりかけられた。

★認知行動療法が難しすぎて理解できない。

★毎回「自由にお話しください」といわれても話すことなんかない。

★アスペルガーだから医者に通ってくださいと見離された。



などでしょうか。


もちろん、山手心理相談室にお越しいただいた場合でも、症状が

重すぎたり、すでに離婚や退職が決まっている場合など手の施し

ようがないこともありますが、発達障害をある程度楽にすること

で、これからの人生を前向きに生きるようになることは可能です。


(服薬とカウンセリング・sstは車の両輪です)

*発達障害をお越しいただいたその場で判断することはできませ

んが、ある程度の傾向はお伝えしていますので、興味をお持ちに

なられた方は電話(06-6180-6280)

またはメールでご連絡ください。(*^▽^*)


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ILLUSTRATION BY nyao nyaoチャ箱♪  
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