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大阪のカウンセリング・スキルトレーニングルーム 登録商標山手心理相談室のブログです。心理療法などの情報を中心に、メンタルヘルスにお悩みの方に明るい話題を提供させていただきたいと思っています。
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2016/03/09 (Wed)
「言葉がつまる」「うまく話せない」という経験がない方は、「
いない」といっても良い くらいだと思います。でも、同じ
「言葉が出ない」でも以下の種類があることをご存知でしょ
うか。


1.あがり症

人は誰でも緊張すれば、自律神経のうちの交感神経が優勢にな
ります。たとえば、ネコが体毛を逆立てて戦闘体制に入るのと
同じ状態だと考えてください。人間の場合は、みんなの前でス
ピーチする場合などが該当します。

心臓がドキドキしたり、顔が赤くなったりする方は、交感神経
が過剰に反応することが原因です。この症状は「こころの問題」
だといえます。
カウンセリングや催眠療法で比較的簡単に改善
が可能です。


2.物忘れ

人間は自分の周辺で発生するさまざまなことを「記憶」してい
きます。たとえば、「昨日の晩御飯」という記憶は、優先順位
があまり高くありません。というのも、すべての出来事を時系
列で記憶してしまうと、いざ必要な場合にどこに格納したか分
からなくなるために必要度が高いものを優先的に記憶している
のです。

一般的にいわれる「物忘れ」は順位が低い記憶を忘れるという
意味が強いのですが、強いストレスが発生すると上位の記憶に
も支障が出てしまいます。また、優先順位のつけ方がうまくな
いために、一般的には覚えているはずの記憶が「飛んで」しま
っていることもあります。後者の場合には、スキルトレーニン
グや認知行動療法によって改善を図りますが、1のようなここ
ろの問題ではなく、脳機能の弱さが中心になって発生します。

改善にはある程度の期間と相当な努力が必要になります。


3.吃音症

ずっと以前には、吃音症は心理的なものが主な原因だと言われ
ていました。1.と誤認されていたこともあって、今でも「催
眠で吃音を治します」という催眠療法士もおられるようです。

最近の研究では、吃音症状は心理的なものが原因ではなく、脳
の弱さだと考えられるようになりました。脳機能が一部弱いた
めに、言葉がスムーズに出てこなくなり「たたたたたたた」な
どと連続で発声してしまいます。吃音が心理的なものだと捉え、
それを改善させようとしても上手くいきません。これは2より
さらに難易度は上がりますが、同様の方法で改善は可能です。

巷に出ている「吃音改善法」では1ヶ月程度で改善できるとい
う記載もありますが、それほど簡単に改善できるなら、誰も苦
労しないでしょう。


ミュゼでは、まず「言葉のつまり具合」をお伺いしてから、弱
い部分を見定めて改善に取り組んでいます。特に3の場合は周
囲の理解も高いとはいえません。ぜひ一緒に取り組みましょう。



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